食堂車BREZ形

ヤンゴン〜マンダレー、マンダレー〜ミッチーナーの優等列車の一部には食堂車が連結されている。
MRには約20両の食堂車が在籍している。全体としては少数派となる車両タイプではあるものの、車齢や仕様などのバリエーションが多い。形式は現在運行されている車両は全てBREZである。
ここでは、現在も運行中のものを紹介する。


1.車種別紹介
(1)10900〜10904

製造年:不明
製造両数:5両
製造事業者:
不明
連結器:ABC

客車の付番方法が10000番台に移行して初めて導入されたとされるグループ。

ドア位置が非対称で、雨樋を有する。
10903は青系の塗装となっている。

本グループのうち、10900と10904は貸切車へと転用された。

(2)10905〜10907

製造年:1994,1997年
製造両数:3両
製造事業者:不明
連結器:ABC
10905,906が1994年に、10907が1997年に製造された。
乗降口が片側に一か所しかないのが特徴。


(3)10908,10909,10923,10924,12961,12962

製造年:2001,2012,2014年
製造両数:6両
製造事業者:ミンゲ工場
連結器:ABC
10908と10909は2001年に、10923,10924は2012年に、残りは2014年に製造された。

側面の鋼体がオーディナリークラス車と同じ構成となった。

(4)10910〜10920

製造年:不明
製造両数:11両
製造事業者:四方
連結器:自動連結器
2006年に中国より移籍導入されたグループ。
かつては昆河線にて運行されていた。
2010年代前半には定期運用を失い、マンダレー側の車両ヤード・工場にて留置されている。
MRの急行列車塗装に変更されたものも存在する。


(5)12921,12922

製造年:1998年?
製造両数:2両
製造事業者:四方?
連結器:自動連結器
この2両は(3)の自動連結器装備タイプ。

台枠が車体に隠れる構造となっており、1990年代に導入された四方製と思われる。

(5)BDTEZ10400からの改造車

オーディナリークラス車である10400番台から改造された車両も存在する。
少なくとも10432と10453の2両が転用され、57Up/58Dnに投入されていた。

(6)その他
客車の車体が鋼製になってからの一般営業用食堂車としては、この他にもかつて近畿車輌製(1956年製、大半はオーディナリークラスへ格下げ)が運行されていた。

2.食堂車利用方法

2018年現在、食堂車が連結されているのは以下の列車。
・3UP/4DN(ヤンゴン〜マンダレー)
・37UP/38DN(マンダレー〜ミッチーナー)
・57UP/58DN(マンダレー〜ミッチーナー)

運行中の全行程営業している訳ではない。始発・終着地点の近くや深夜帯の営業は行われない。
営業中は食堂車のスピーカーから爆音のBGMが流れることもあるので、それを目安に行動すると良い。

席をあまり離れたくない場合、料理を弁当箱に入れる形でテイクアウトすることもできる。
昼時・夕刻に係の者がメニューカードを手に車内を巡回する。そこで注文し、後程料理が席まで届けられる。おおよその時間指定も可能。
トーストなど、皿に盛りつけられた状態で届けられる品目もある。


価格は概ね割高で、安く済ませたい方は車内を不定期に巡回する弁当売りなどから買う方が良い。
参考まで、チャーハン2000チャットに対して、弁当1個約500チャット。ラぺイエ(紅茶)一杯800チャット。

チャーハンや焼きそば(fried rice, fride noodle)などの他、ビールなどの酒類も提供される。上の画像はチャーハン。

 


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