BDUXEZ1800

 

等級:アッパークラス
製造年:1957年
製造両数:12両(1806〜1817)
製造事業者:汽車製造
連結器:ABC連結器
 

日本による対ビルマ戦後賠償の一環として製造されたアッパークラス客車である。
製造当初は、ヤンゴン・マンダレー線に投入されたディーゼル機関車牽引の急行列車に連結されての運行が予定されていた。
車体長が18mとMRの標準的なサイズより1m長く、形式に'X'が追加されている。シュエニャウンなどの山岳地帯へ入線できない制限がある。
製造当時の定員は30名で、2+1のリクライニングシートが装備されていた。この装備はビルマ初であったという。
全室アッパークラス(一等)であるが、車内は中央部に仕切りが設けられていた。車端部には便所のほか、シャワー室や給仕室も設けられていた。

製造から50年以上が経過している古参車であるが、2010年代を通して都市間列車に連結されていた。
一部車両は台車をTKZ-8型に更新し、また形式上でも古参車を示す(J)表記のないものも見られた。
一方でミンゲ工場には製造当初の姿に近い状態で保管されている車両が2両存在することも2017年に確認されている。

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<参考資料>
・KSK技報1957年10月号(第6巻4号)『ビルマ鉄道納優等座席車』


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