BDUEZ/BDTEZ/BBDTEZ14100

 

等級:アッパークラス/オーディナリークラス
製造年:2015年〜
導入両数:68両(製造中)
製造事業者:四方工場(〜14139)、ミンゲ工場
連結器:自動連結器

2016年1月18日より、ヤンゴン・マンダレー間の急行列車5Up,6Dnを皮切りにに新型車両が投入された。

車両の製造元は、これまでミャンマーへの車両製造実績のある青島四方機車車輛。
空気ばね台車の採用、車間ダンパーの装備、既存車とは異なる電気系統など新機軸が多数盛り込まれている。
車体構造も既存の急行用客車とは異なっており、約40年ぶりのフルモデルチェンジとなった。

塗装も緑色を多用した新しいものが採用され、これまで単純な横方向の線による塗り分けの色違いが多かったミャンマーの鉄道において、一層際立つものとなった。
 
新型客車は、当初アッパークラス車、オーディナリークラス車、緩急オーディナリークラス車の三種類が製造された。
これまでヤンゴン・マンダレー間の急行列車に連結されてきた寝台車、ファーストクラス車、食堂車は2019年3月現在製造されていない。
車番は14100番台が割り当てられ、これまでとは異なり、各タイプが同じ番台を共有する事となった。

1.新型客車導入状況

・2015/12/18 Myanma Alin Daily紙(MAL)にて四方製新型客車の写真付き報道。
・2015/12/20 新型客車の導入計画に関する報道(
リンク)。
新型客車は合計60両導入予定。そのうち39両は四方で生産し、残りはミンゲ工場に建設される生産レーンにて製造される。
・2016/1/3 The Global New Light of Myanmar紙(GNLM)にて新型客車のヤンゴン―マンダレー線試運転報道。
四方製の新型DF2000牽引。
・2016/1/18 5UP/6DN(ヤンゴン〜マンダレー)にて新型客車運行開始。(MAL, GNLM The Mirror)
運行開始時点での導入車は14101〜14128の28両、14101〜14110, 14119〜14128がオーディナリークラスBDTEZ型、
14117,14118が車掌室付の最後尾車両BBDTEZ型、
14111〜14116がアッパークラスBDUEZ型。
オーディナリー車1両を予備とした13両編成が2本用意されて運行された。
牽引機は同時期に導入された四方製新型DF2000と、2015年度以降に導入の大連製DF2000が担当する。

・2016/2/3 5UP/6DNの手荷物無料化(上限あり)、新型車到着(機関車6両、客車11両)(KM)
・2016/3/19 71UP/72DN(ヤンゴン〜ピィ)に新型客車投入。
71UP/72DNはオーディナリークラス車のみの8両編成。1編成のみの運用。
この時導入された客車は14129〜14139番。

・2016年度に入り、ミンゲ工場に新型客車製造レーンの建設が行われた。
2018年8月に、最初の車両が竣工した。

・2018/12/3 新型客車24両(オーディナリー・アッパー各14両)を借款による導入が、国会にて可決(リンク)。ヤンゴン〜マンダレー線に追加導入予定。
・2018/12/29 ミンゲ工場製新型客車を使用した33UP/34DN(マンダレー〜ミッチーナー)運行開始。(GNLM)
オーディナリー8両+アッパー2両+オーディナリー緩急車1両の11両編成。
牽引機は、2018年に完成したネピドーの機関車工場にて国内生産されたDF2000.
客車の車番は14140以降が割り当てられている。


2.車両解説

BDUEZ14110
アッパークラス車。

BDTEZ14151
オーディナリークラス車。

BBDTEZ14117
編成最後部に連結される、車掌室付車両。


空気ばね台車。新造客車としては初の装備となる。


車体間バッファ。ミャンマー国鉄としては初の装備。
空気ばね台車とともに、走行中の振動を大幅に軽減する。


車両側面のサボ受けも活用されており、列車名と種別が掲示されている。(画像は33UP/34DN急行列車のもの)



アッパークラス車(画像上)とオーディナリークラス車(画像下)の室内。
側面の構体が共通であるため、アッパークラス車は座席と窓が一致しない個所が生じる。


オーディナリークラスの座席は背もたれが急角度で、着座したままでの睡眠にはあまり向いていない。


空調装置はこれまでと同様、扇風機のみ。



ベンチレーターからの通気口。化粧版と一体のデザインとなった。

またスピーカーも複数個所に装備され、停車駅到着前に録音音声による放送案内が実施されている。
既存タイプの客車もスピーカーと思われる装置が取り付けられているが、現在は使用されていない。


撮影した車両は2018年末に運行を開始した33UP/34DNに投入されていたもの。
客室出入口上部には、停車駅案内が掲示されていた。



車内での禁止事項。車内を清潔に保つためか、嗜好品(ビルマ語でクン、ガムの様に噛み、赤い唾を吐き捨てる)の唾の吐き捨て禁止が追加されている。



デッキ部の洗面所。トイレに限らず、使用した水が通路に漏れない構造に改められた。



妻面裏の壁には、配電盤が設置されている。



貫通路。貫通扉の立てつけもよく、室内の気密性が格段に向上した。


四方製の車両の銘板。


ミンゲ工場製の車両の銘板。
新型客車工場は、四方工場の親会社となる中国中車の支援によって建設された。


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