貨車概要

ミャンマー国鉄には2014年現在、約3400両の貨車が在籍している。
それらは8つに大別できる。それぞれのタイプを見てみよう。

1.有蓋車


最も一般的な貨車が有蓋車である。野菜や肥料などの貨物の輸送の他、室内に藁を敷いて家畜車として、時には添乗の職員の控車としても使用される。
わずか5両のみであるが、冷蔵車も在籍している。

2.無蓋車(低側面)


MRでは無蓋車の概念は日本よりも大きなもので、その中に様々なタイプが含有されるという捉え方のようだ。
低側面の無蓋車は日本でいうところの「トキ」のトはもちろん、MR特有の車両であるサトウキビ運搬車(画像右)も含まれているものと考えられる。
いずれも形式では区別されている。

3.無蓋車(高側面・ホッパ車)


ホッパ車は高側面の無蓋車という分類がなされているものと思われる。

4.長物車


長物車は様々な用途に使用されている。上の画像のように木材や竹材の輸送の他、軌道のバラストの積載、また車両工場での部品の輸送に使われることもある。
また、入換の際に連結器を合わせるためのアダプターとして用いられている車両も存在する。

この他に重機や戦車などの搭載が可能な大物車も少数ながら在籍している。

5.タンク車


タンク車は搭載できる液体の種類によって形式が分けられている。

6.緩急車


緩急車は純粋な車掌車タイプ(画像左)と、有蓋車との合造タイプの二種類が存在する。貨物列車のみならず、急行旅客列車の最後尾に荷物車として連結される事もある。

7.事業用車

貨車タイプの事業用車としては、現在は事故発生時の救援車の在籍が目立つ。画像のBARV車は、有蓋車をベースとして製造された救援車である。
操重車も新旧様々なタイプが在籍しており、蒸気駆動のものも一部現役である。

8.コンテナ車

2013年度に一挙190両が登場した。
海上コンテナの積載に対応している。通常の長物車としての使用も可能である。

・形式記号について


 銑Δ形式記号で、それら以降が車番である。該当しない個所は省略される。
なお、本項は各種資料や職員からの聞き取りなどを基にしており、MRの公式見解とは必ずしも一致するものではない。

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G:有蓋車(Goods)
SM:サトウキビ運搬車(Sugercane Material)
M:無蓋車(Material Ballast)
F:長物車(Flat Wagon)
W:長物車
V:緩急車

台車の仕様
B:ボギー台車
記載なし:二軸車

積載可能な貨物の種類や、車両の機能(,鯤篏する目的で追加される)
D(Mに対して):ホッパ車(Dumping Wagon)
L(Mに対して):低側面の無蓋車(Low Sided)
C(Wに対して):コンテナ車
O(Tに対して):様々な種類の石油
に対応している。(Oil)
P(Tに対して):ガソリン専用(Petrol)
K(Tに対して):ケロシン専用(Kerosene)

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X:ボギー車の標準車長よりも長い事を示す。長物車に多く見られる。山岳路線などへの入線制限がある。

ゥ屮譟璽の仕様
V:真空ブレーキ装備(Vacuum Break)
HV:Heavy Vacuum Break
Ab:空気ブレーキ装備(Air Break)
※V字上部に横線が追加されている場合(∀)、真空ブレーキが機能しない状態である事を指している。山岳路線等への入線が制限されるとの事。

ο結器高さについて
Hc:昆河線からの移籍貨車のみ該当、連結器の位置がミャンマー標準よりも高い。

・その他

側面にRのマークが記されている車両は転がり軸受に改修済みである。
1960年代までに導入された車両の一部には、画像左のように平軸受けのままで運行されているものが残っている。


<参考文献>
・ミャンマー国鉄公式サイト


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