DF2000(CNR/CRRC)

1990年代から現在にかけて数次に渡って増備されてきている大連製(大連機車車輛有限公司、2008年以降はCNR:中国北?股?公司の子会社、2015年6月からはCRRC:中国中?股?有限公司の子会社)の電気式ディーゼル機関車は、ミャンマー国鉄の主力機関車と言って良いだろう。
50両以上の車両が北はミッチーナーから、南はモーラミャインまで、全国の幹線の列車を牽引している。

 

1.導入背景

1989年以降軍事政権となったミャンマーは、欧米をはじめとする国々から経済制裁を受ける事となった。
1990年代以降の同国は様々な面において中国との関係を深めていく事となる。
鉄道分野もその影響を大きく受け、1990年代における設備の購入や援助も、中国との関係が非常に大きくなっている。

今回紹介する機関車は、少なくとも2008年製のものまでは中国企業の云南机械???出口有限公司( YMEC:Yunnan machinery & equipment import & export co.,Ltd.)との契約によって導入されたものである。車両の製造は大連が担当した。

YEMCは1990年以降、ミャンマーにおいて水力発電所の建設、鉄道車両の輸出(機関車、客車)など多数の実績を残している。

2.導入時期による分類

2018年現在、大連製の機関車は4つのグループ(厳密には5つ)に分ける事ができる。

全てに共通する点として、車体は電気式ディーゼル機の決定版としてこれまで導入されてきたアルストム製のうち、前面窓が上方に突出しているタイプのものをベースとしている様である。前面腰部に位置する前照灯・尾灯のユニットは、中国国鉄の東風4型を思わせる意匠だ。

また大連側ではCKD7Bという型式名称を設定している。

      DF2000(CKD7B)諸元

形式・車番 DF2016~27 DF2047~66
動力伝達方式 電気式
運行開始年 1993~94 2008
車体 箱型両運転台
軸配置 Bo-Bo-Bo
運転整備重量(トン) 75 76.2
車体長(mm) 16060  
車体屋根高(mm) 3480  
車体幅(mm) 2750  
最高速度(km/h) 90 100
エンジン形式 CAT3516DITA CAT3516B
機関出力(馬力) 2000
最大引張力(kg) 24983 24677
定格牽引力(kg) 18864 19680

※判明しているもののみ
百度百科CRRC公式サイトより。

DF2016〜DF2027(1993〜1994年製造)

 

 

15機が導入されたアルストム車の続番となっている。
2021までが1993年製、そのほかは1994年製である。
画像はピィ方面からの貨物列車の、ヤンゴン中央駅への入線シーンである。

近年はマンダレーとターズィに配置されており、前者はマンダレー〜ピンマナの25UP/26DN, 後者はシュエニャウン方面への列車等で運行されている。

DF2037〜DF2046(1998年製造)

DF2042.jpg

1990年代末の、自動連結器装備車の大量導入時に製造されたグループ。
自動連結器を装備している点を除けば、,噺た目は大差ない。このグループの増備により、玉突きで蒸気機関車が置き換えられたとの情報がある。

近年はマンダレーやマルァゴンに配置されており、貨物列車やバラスト列車で運行されている。

 

DF2047〜DF2066(2008年製造)

前回の増備から約10年のブランクを経て製造されたグループ。塗装は赤ベースの独自のものとなった。
マンダレー・ミッチーナー、マンダレー・ラーショー、ヤンゴン・マンダレー、ヤンゴン・バガンなどの区間の旅客・貨物列車を牽引してきた。
後述の増備車の導入に伴って、近年は貨物列車での牽引が多くなっている。

DF2078〜2084, DF2088〜2102(2015〜2019年製造)

 

鉄道インフラの更新が進められる中で導入された最新グループ。塗装はと大差ないものの、2016年1月に運行を開始した四方工場製新型客車のシステムに対応するものと思われるジャンパ線が前面に追加されている。2016年初頭に営業列車に投入され、新型客車のみならず貨物列車も牽引する。
22両が発注され、2015年度は2078〜2084号機の7両が導入された。
これら7両はマルァゴン、ピンウールィンに配置されている。

2017年5月には2088〜2092の5両がミャンマーに到着し、残りの10両はネピドーに建設される機関車工場にて製造された。
2019年3月に予定数の生産が完了した。
後半の導入車はマルァゴン、マンダレー、バゴー、ピンウールィンに配置されている。


ネピドー工場製の車両は、側面に銘板と竣工月の表記がある。

DF2086,87(2017年製)

2017年に、中国人民解放軍がミャンマー国軍に寄贈する形で導入された車両。国鉄ではなく軍の保有となる。
専用客車(四方工場製新型客車)と貨車(これまでのものとは完全に異なる有蓋車)各10両も同時に引き渡された。
これまで軍用輸送は国鉄の車両を貸し切る形で行われてきたが、これからは専用列車を運行することができるという。

<参考資料>
・YEMC公式サイトより、鉄道輸出に関するページ。
・CNR公式サイトより、ミャンマー向け機関車の紹介ページ。
・本文の導入に関するニュース記事。
・い瞭各に関するニュース記事。
・2017年5月導入のい亡悗垢覽事。
・テ各に関する記事(ミャンマー側)。
・テ各に関する記事(中国側)。

・ぅ優團鼻執場生産完了の記事。

ギャラリー

DF2017(MLG)

DF2019(TZI)
DF2021(TZI)

DF2022(MLG)

DF2023(MDY)

DF2025(MDY)

DF2027(MDY)

DF2043(MDY)

 

DF2047(POL)

DF2049(POL)

DF2051(MLG)

DF2053(MLG)

DF2059(MLG)

DF2061(MLG)
DF2064(MLG) 
DF2065(MLG)
DF2066(MLG)
DF2078(MLG)
DF2079(POL)

DF2082(MLG) 

DF2083(MLG)
DF2084(MLG)
DF2088(MLG)

DF2089(MLG)

DF2090(MLG)

DF2093(MDY)
DF2094(MDY)
DF2095(MDY)
DF2096(MDY)
DF2098(MLG)
DF2101


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