DD500(日立)
1965年に日立で5両が製造された、入れ換え・支線牽引用液体式ディーゼル機関車。
ミャンマー国鉄ではDD501〜505に付番されている。
2018年までに確認できた情報をまとめると、501号機はモッタマ、502号機はバゴー、503号機はミッチーナー、504号機はマンダレー、505号機はコーリンに所属している。
日立製DD500諸元
ここでは、2015年8月時点でマンダレー・ラーショー線のピンウールイン(メイミョー)駅の構内入換に用いられていた、DD505号機を中心に紹介する。
2015年現在、定期旅客列車は一日一往復のみのマンダレー・ラーショー線。
マンダレーから列車で4時間の場所に位置するピンウールイン駅では、客車二両(アッパー、オーディナリー各一両)が増結される。
一連の作業は、本線牽引の機関車ではなく、駅に配置されている入換機関車によってなされる。
近年まで、DD505号機がその役目を担っていた。(2018年頃より、DF1629号機がピンウールィン駅構内の入換を担当している。)
列車の到着後、すぐに入換作業は始まる。後部に二両連結されている貨車を切り離し、増結される客車が待機する車庫まで一旦戻る。
客車を連結後、ホームに停車している列車に向かう…と言う手順である。
一見変わった形状に見えるこの連結器は、自動連結器と同等の機能を有する。
ラーショー線に用いられる車両は、全て自動連結器で統一されている。
ライトケースの大きな前照灯。製造当時多くが活躍していたSLとの部品の共通化が図られていたのだろうか。
何度も全般検査を受けてきたであろうこの機関車、現在も日立の銘版がしっかりと残っている。
2019年現在、当機はヤタウン駅構内の入換に従事している。
美しい姿を維持しているこの車両は、末永く活躍し続けるであろう。