ミャンマー国鉄概要

 

1.概要

 ミャンマーの鉄道輸送分野の大半を引き受ける ミャンマー国鉄(Myanma Railways)は、2014年10月現在ミャンマー全国に6107kmの鉄道路線網を持つ事業者である。ヤンゴン〜ピィ、ヤンゴン〜マンダレー、マンダレー〜ミッチーナーなどが主要幹線であり、一日当たり約400本の列車が運行されている。うち半数はヤンゴン環状線並びにヤンゴン近郊へ向かう列車である。

 ミャンマー国鉄は2015年度までは鉄道運輸省に、以降は運輸通信省の傘下に置かれている。2015年までの組織図は以下の通りである。
組織のトップは総裁Managing directorであり、その下に分野別組織(検査部門と技術・管理部門)と地域別組織(上ビルマ地域と下ビルマ地域)の総支配人General Managerが4名置かれている。MRは11の支社に分けられており、各支社の元に各分野の部門が置かれている。

ミャンマー国鉄組織図

『ヤンゴン都市圏開発プログラム準備形成調査ファイナルレポート』、ミャンマー国鉄公式サイトより、管理人作成。

ミャンマー国鉄公式サイト(http://www.myanmarailways1877.com/)によると、そのほかの基礎データは以下の通りである。

20132014年度の旅客・貨物輸送量並びに総路線延長

一日当たりの旅客輸送量(100万人)

53.19

旅客輸送マイル(100万マイル)

150

一日当たりの貨物輸送量(1000トン)

6.77

貨物輸送マイル(100万マイル)

513.23

総路線延長(ルートマイル)

3795.33

 

20132014年度の資産保有量

 

金額(100万チャット)

割合

土地

121.2

0.02%

建築物・軌道

682,023.00

89.89%

電気信号・通信装置

19,864.30

2.62%

鉄道車両

56,693.60

7.47%

合計

758702.1

100.00%

 

 

2.歴史

ミャンマーの鉄道は1877年にイラワジ州鉄道(Ir-rawaddy State Railway)ヤンゴン(当時はラングーン)〜ピィ(当時はプロームと呼ばれていた)間が開通したのが始まりである。
同鉄道の運行は1896年にビルマ鉄道株式会社(Burma Railways Co. Ltd.)に引き継がれ、さらに1928年にはインド鉄道の傘下に置かれた。
1937年にインドとビルマとの鉄道事業は分離され(Burma Railway Boardに変更)、ビルマの国営鉄道となる。
独立後の1951年12月1日には名称をUnion of Burma Railway Board Act (UBR)に変更している。
社会主義政権下の1972年にはビルマ鉄道公社(Burma Railways Corporation, BRC)に再度名称が変更された。
軍政に移行し、対外的国名が”Myanmar”に変更された1989年に国鉄の名称もMyanma Railways (MR)となり、現在に至る。

余談だが、UBRやBRCの文字は、車両の台車の車軸受カバーなどで現在も見ることができる。

3.路線について

全国の路線は11の支社(Division)に分けられ、管理されている。
詳細は
こちらを参照。

4.車両について

鉄道車両保有数一覧

保有車両

 

両数

合計

機関車

電気式ディーゼル機関車

268

440

液体式ディーゼル機関車

137

蒸気機関車

35

客車

アッパークラス

328

1339

オーディナリークラス

734

郵便車

13

緩急車

126

食堂車

26

事業用車

82

その他

30

貨車

有蓋車

1129

3374

無蓋車(低車高)

689

無蓋車(高車高)

378

長物車

527

タンク車

228

車掌車

99

事業用車

79

コンテナ車

190

その他

55

気動車

レールバス

71

320

日本製中古気動車*

249

路面電車**

3

3


ミャンマー国鉄公式サイト並びに管理人の調査より(
201713日現在)

※特記無きデータは201510月現在のものである。
2016年末までに竣工した車両数である。

**2016111日〜630日に運行されたヤンゴン臨港線区の路面電車用として、3編成が在籍(実際に運行されたのは2編成)している。


各タイプの詳細は
こちらを参照してください。

<参考資料>
・ミャンマー国鉄公式サイト(www.myanmarailways1877.com
・JICA,YCDC『ミャンマー国ヤンゴン都市圏開発プログラム形成準備調査ファイナルレポート<和文要約版>』、2014年。
・西船junctionどっと混む(www.2427junction.com


戻る